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ひとりごと


by sharoume
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人生の道しるべ

「自分が今、立っている「現在地」を知る道しるべを見つけだしたい」

そう、作家の立松和平さんが日経に記していた。
自分の「現在地」いわゆる現在立っている場所を知ること。
それは今年一年の私を振り返る上でとても大切なことでもあった。


作家である立松和平氏は7月に「道元禅師」(上下巻 東京書籍)を上梓した。
脱稿までに9年余りをかけた2千百枚の大作。
50代のほとんどを費やして書き上げたらしい。

そこで立松氏はこういう。

「道元禅師に「無常迅速、生死事大」という言葉があります。時はたちまち
過ぎ去る。一番大事なのは生死を明らかにすることだ。自分という真理の中に、
生があり、死がある。この年になると実感します。一方で自分の中にも無限の真理が
流れていると自問自答しながら人生の現在地を確かめる修行を続けたいと思います。
自分の弱さと向き合い、時を持ち、人生を顧みて自分の今とこれからを考える
手がかりになる。読書もそうです。
自分の現在地を教えてくれ、生きる力を与えてくれる本を持っている人は幸せです。」

立松氏は、人生の精神的な伴侶になる本、「心の一冊」を持つことを勧めている。

看板の地図に赤い印で「現在地」と書かれた文字を
見つけて安心すると同時に本との出逢いがきっかけで人生のキーワードに
出会った気がするときがある。

「お前はここにいる」、つまり人生の中で立っている場所が自分では確認しにくい。
だから「現在地を知る道しるべ」が大事なのだと思う。
それが本なのであろう。

私は今年、そういう本に出会えた年でもあった。
そして「自分が立っている現在地」を確認する大事な年でもあったような気がする。
本との出会いにより今まで自分の歩んできた道を振り返ると共に今の「現在地」を確認できた。
そのことによって今後の私の未来も少しづつ見えてきた年でもあったように思えた。

これからも、常に自分の今いる「現在地」を確認しながら生きていきたい。
by sharoume | 2007-12-21 15:15 | 雑感